文Phot,Kohsi
・地球は異質なものが触れあえる唯一の空間
・木材や石材、貝類、虫、鳥なども多品種の混在で成り立っている
と別項にて記しました。
だからこそ人に得手・不得手という現象が生まれています。
人は、その得手の部分を生かし、社会の役に立たせ、横の手を繋ぐことで、
初めて、トータルな創造性・上昇に直結するようになっています。
例えば、
身近な例でいえば、
「うちの子供は、はずかしがりやで、声が小さくて・・・・」
ということで、親が
「声が小さいっ ! 大きい声で話しなさいっ !」
と叱責する訳です。
ほどほどの忠告は「気づき」を与えますが、度を超すと
逆にそのことがプレッシャーになる場合が多いのです。
プレッシャーになると、緊張し、おびえ・・・
いよいよ大きな声でしゃべれなくなります。
仮に、大きな声を出しても、
・うわずった落ち着きのない声、
・声は大きいのに、作られた自信のない響き
になってしまうのです。
親がこういう流れをつくってはいけません。
では、どうすればいいのか?
というと
欠点を修正するという視点ではなく、
「長所を伸ばす」ということに気を注ぐのです。
ほんのささいな事で構いません。
「○○くんは、とっても姿勢がいいね。スゴイねっ」
「○○くんの目は、字を読むのがうまいね」
でいいのです。これで、この子に自信がつきます。
自信がつくと、声も自然と大きくなります。
しかも、その子にふさわしいウェーブを持った音色になるのです。
この音色が、社会に出て、その人にしかない説得力や指導力につながります。
これは、家庭における子育てだけではありません。
職場でも同様です。
かつて、「専門バカになるな」とばかりに
・技術者に経理経験をさせ、豊富な体験をさせたり
・経理担当に現場営業をさせ、理解を深めさせたり
という経営手法がありましたが、それは経営層に特に求められる資質で
それを全社員に求めるのは無理があります。
一過性の経験に止めるべきで、あくまでも適材適所が理想です。
親も上司も、ややもすると万事に完全を求め
欠点を叱責し、完全円満を求めようとするのです。
違います。
個の完全円満ということは本来、ない !
のです。
キリスト・釈迦・老子・聖徳太子・・・・
と世の聖人君子といえど、それぞれの役割を担い
気の流れが違います。
個の長所をさらに伸ばし、生かして・・
全体としてサークルになることでしか、人類は上昇できないのです。
言葉を変えれば
長所を伸ばすことで、
その人の天命に添った、気の流れ(カタチ)になる
ということです。これでいいのです。
現代教育・心療カウンセリング・各種セラピーが、
ここを間違えているので全てがおかしくなっているのです。
世の指導的立場に立つ人、また立つ場合は、重々このことを理解しなければなりません。
ウィンドウを閉じる
(SAS総目次
へ)
感想メール
|