人が、太陽・空気・大地・水・・・と、様々な恵みを受けて、「生かされて」、この世にあるように、
人は、悠久の歴史の堆積をへて創出された大地をお借りして、
その上に住空間を設けさせて頂いています。
商業ビルしかり、公共施設しかりです。
そういう、とても基本的な事に立ち戻った時、人はどういう心で住まいを構えるのか?
居を構える
ということの姿勢はここから始まるのです。
すると、これまでの住宅建築のスタイルは大きく見直ししなければならないのです。
・経済効率の良いシステムで造られた住居に、人が合わせるというハウスメーカーの発想ではなく
・住む人に合わせた、注文住宅の発想でもなく
天地の流れに合わせた居住空間に人が住む
という発想が基本になるのです。そこにこそ、住人の幸せが成立するのです。
そして、さらに
天地の流れに合わせるためには、
地球の生態系をよくよく見つめる必要があります。
その中に、すべての指針があるということです。
・寒さに対してペンギンはどうしてますか?
・夏の暑さに木々はどういう生態をしますか?
・秋の紅葉は何のために?
・広葉樹・針葉樹の意味は?
その形はどうなってますか?
そいう視点に立つと、見えて来るもが沢山あります。
例えば、
夏にぎっしりとたたえた緑の葉は秋に紅葉し、落ち葉となり
色も土の色に近くなり、堆積し腐葉土となり、微生物を育て・・・・
と、次ぎの季節の栄養としてサイクルします。
つまり、宇宙が表裏の二重構造と取っているように、
地上では陰陽の二重構造でバランスをとり循環するようになっています。
例えば
・寒冷地(陰) ∞ 針葉(尖った陽形)
・温暖地(陽) ∞ 広葉(丸く広い陰形)
・夏(陽) ∞ 葉は、青・緑へ(陰色)
・冬(陰) ∞ 葉は、茶・赤へ(陽色) 等々
自然は全く無駄なく、陰陽バランスを常とし、環境に負荷を残さず循環し、
さらに環境に合わせて進化している。
という事です。しかし、今の住宅は、水1つとっても海を汚染する8割が家庭排水、という状況です。
このことを重々考えて、分譲地開拓も発想されなければならないし、
基礎工事も、躯体構造も、外壁も、屋根も、排水も考え直さなければならないということです。
「地球に優しい」、生き方、考え方、住まいこそ今求められているのです。
つまり、トータルには、
「循環しながら進化する住環境」
とは何か?を考える必要があるのです。
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