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3点基軸の天球音


安部浩之作品no,07330

現代の最先端宇宙論では、

宇宙空間に想像を超える重低音が鳴り響き、そこから宇宙が始まったと言われていますが (※1)、

有機・無機を問わず全ては「音」という「響き・ゆらぎ」から生まれています。

例えば、人の場合、胎児は受精後4週目あたりに始まる「耳」の形成から始まり、

そこから陰陽形成に必要な振動波を取り込みながら胎児の性別に応じた形成がはじまります。

しかし、ここで注意しなければならないのは、

この2極が生まれるには、その軸となる大本の中心軸があるということです。

易学から派生した身体論や食養道など、

ここを間違って陰陽2値のみで解釈を進めているので、おかしな理論が展開されている場合が多々見られます。

全ての根元を単純に陰・陽の2値で解析すると、

宇宙論・物理法則は勿論、意識構造の仕組みが読めないばかりか、実相の反面しか見えないのです。

東洋易学の言葉を使うならば、あくまでも、組成の基本点は太極・陰極・陽極の3点だということです。

 

「参天(三点)蟻道の法則」

環境免疫学では、これを「参天(三点)蟻道の法則」といいます。

この法則は現代の科学・物理・生物学など全ての学問の根底に流れる理論で、

この法則を踏まえずして、地球の現象は証明できないのです。

近々、根本理論として、発表したいと思いますが、ここでは「音」ということに、焦点を絞って、少しく説明します。

まず、組成の基本が3点であると述べましたが、この3点は状況により3点の中身が姿を変えることになります。

音について言えば、「時間・行為・思念」の3点となり、図示すれば以下の通りです。

このように、あくまでも3点が基本であり、3点とは上記の「時間・行為・思念」の外に

・「環境・五感・七識」とも表現できますし、

・「時間線・起音点・着音点」とも表現できます

いづれにせよ、この3点を基本に音が発生します。

結論的な事を先に言えば、「音」は建造物・創作物・生物など、全てに内包され、

単一自然物である岩石・結晶などは、その構造を組成するために「三つの音」により創造されているのです。

物質は結局、波動であることを考えると、音という振動波であることは容易に想像出来るかと思います。

注目に値するのは三つの音、すなわち基調三和音(※2)です。

この基調三和音は、「参天(三点)蟻道の法則」の基本となるものですが、

全ての物性の特性を構築する波粒子でもあります。

特に、人は、生命素子の構造的摂理のほとんどを音に依存しているため、

物心両面にわたって、もっとも「音」に左右されるという特性を持っています。

また、「感情」を構成する様々な因子の根本も音で構築されていますので、

「音」を「感性」と「時間」で組み合わせることで、生を全うするという宿命を担っているのです。

命の全般を通し、この音は、特定の旋律ではなく、人それぞれの生き様そのものを指すとも言えます。

だからこそ、死を迎えたとき、その人の音が、エピローグを奏でるのです。

詳細を語ると際限がありませんし、難解になってきます。

ここでは漠然とで構いませんが、

結局、3和音を基本とした「音」が有機・無機を超えて、生命の根元的要素であることを理解頂きたいと思います。

そして、人は、

・ 遠心的に自然界の「音」と共鳴し、

また

・ 求心的に自身の「音」を感じる

ことで、内外ともに共振作用が起こり、バランス調整され、創造本然の状態になるということです。

以下、音を修法として活用した、伝統的な2つの事例を紹介いたします。

「音霊法(おとだまほう)」 遠心する思念

古神道の鎮魂行のひとつに「音霊法(おとだまほう)」があります。自然界の1つの音に集中するだけです。

すると、次第に聞いている我がかすかになり、我と音という境がゆるくなる。

ゆるくなると、忘我の方向へ向かう、その時、相乗するかのごとく「因縁の束・結び」もゆるくなり、魂の解放へと通じていきます。

地上の全ての自然音は、「賛歌」でもあるのです。

「ナーダ音観想法」 求心する思念

また、インドのヨーガ行法には、「ナーダ音観想法」といい、魂の音を聴くという秘法があります。

手法は、自分の耳を両手でふさいで、静かな呼吸と共に、内側に聞こえる音に意識を向ける。これだけです。

しかし、行法を続けていくにつれ、やがてフルートのような音が聞こえ始め、

ついには金属的なひとすじの精妙で美しい音が聞こえてくる。

これが魂から響いてくる音(ナーダ)であるという。ヨーガ教典によると、

この音を聴いていれば、心身が正常化され、あらゆる罪業が消滅するということです。

以上、伝統的な2つの例ですが、修法として構える必要はありません。

まず、自然界の音を、振動するがままに・聞こえるがままに、「感じる」こと。

そして、自身が音の共振で組成されていることを「感じる」こと。

この時、3点基軸の天球音が鳴り響くのです。

 

※1、NASAが2003年の発表によると、ブラックホールから音波が発せられていることが明らかになっています。
X線観測衛星チャンドラが観測したペルセウス座銀河団。音波を発しているブラックホールがあるのは、地球から2億5000万光年かなたのペルセウス座銀河団です。
音波は、音階で言えば「シ」のフラットですが、人間の周波帯域をあまりに超える重低音のため人間の耳では聞き取ることはできません。これまでに検出された音のうち最も低いものとされています。

※2、 単音を積み重ねたものをコード(和音)といいます。ド・ミ・ソはC、ラ・ド・ミはAmです。例えばハ長調の三和音は、C・F・Gとなっています。

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