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呼吸1つで運気が変わる

安部浩之作品No.070403

人は、 一生の間に、約 6〜7億回、呼吸をすると言われています。

 呼吸は、生を受けてから死の瞬間まで続けられ、生を象徴するものと言っても過言ではありません。

 

では、呼吸とは、何でしょうか? 

私達は、学校はじめ、様々なシーンで、

「呼吸」は、血液に酸素を送る役割

と教えられてきました。

はたして、それだけでしょうか?

呼吸はそれを超えて、もっと大切な意味を持っています。

詳しくは記しませんが、情報とエネルギーの交換とインプットです。

吸い込む空気を考えてみて下さい

空気とは、イコール酸素でしょうか? 違います。

空気の組成は以下のとおりで

成 分

体積割合[%]

窒素 N2 78.084 %
酸素 O2 20.947 %
アルゴン Ar 0.934 %
二酸化炭素 CO2 0.0314 %

酸素は2割程度で 残りの8割は窒素です。

いわゆる私達が教えられてきた血液に酸素を送る働きは2割

残りの8割は窒素(N)などを取り込み異化と同化の代謝を行ってるのです。

そこを理解した上で、より具体的な生活面を見ると、次の事に気づかされます

● 怒り、不安、恐怖など、不安定な時 → 呼吸が浅い

● 平常心、満足、感謝している時 → 呼吸が深い

ということです。ならば、逆算して、意識して呼吸を整える事で

・ 体は代謝を高め免疫力は増強し

・ 心は安定した状態になる

ということです。ヨガの世界などではプラーナと言い、生命エネルギーを取り込む事を重要視します。

 

それだけに、意識して「深い呼吸」をするというのは、意味があります。

では、どのような「呼吸」が理想なのか?

以下に記しますので、是非、実践して欲しいと思います。

 

姿 勢

まず、「姿勢」ですが、座っても、腰掛けても構いませんが、仙骨から頭頂までが一直線になるようにします。

イメージとしては、登頂部から紐で引っ張られている感じです。そうすると自然と顎(あご)が下がり、背筋が一直線になり 、仙骨と松果体が連鎖しやすくなります。

手は原則として、股の上、机があれば机の上でも構いません。

ここで大切なことは、必ず、手のひらを上に向けるということです。

禅における法界定印(ほっかいじょういん)も密教における印契(いんげい)も原則は手の平が上です。

「手の平が上」が収縮・吸引で、「手の平が下」が膨張・放出の関係にあります。

呼吸とは瞑想でもあり、内に向かうことから始まりますから「手の平が上」が原則です。

因みに、物を受け取る時に、手の平を上にするように、「手の平が上」とは、気を受ける・「頂く」ということです。

※関連して、ご飯は「頂く」であり、取り込むアクションですから、「手の平が下」になるナイフやフォークではなく、 自然と「手の平が上」になる「箸」が最も理にかなった食事作法ということになります。

 

 

仙骨・丹田呼吸

「腹式丹田」については、諸所で語られていることですから詳細な解説は省きますが、 ポイントは

「仙骨と丹田 」に意識を注ぐ

ということです。

一般に腹式 丹田 呼吸というのが有名ですが、潜在するエネルギーを充填・コントロールするには、まず仙骨(背骨の下)に意識を注ぎ、次に丹田(へそ下)へと意識を遷移させ・・・・を繰り返します。

いわゆるこれが、仙道で言うところの小周転です。

そして、ここに意識を集中することで、腸内状態、特に腸内細菌の活性化を促し、 微生物が体全体のバランスを整えるようになります。

・呼気→吸気→止息(息を止める、クムバク)→呼気→

鼻から吸い、止め、口から吐き出します 。特に大切なのは、

呼気(吐く)に始まり、吸ったら止める

というステップです。

呼気に始まるというのは、出すからこそ入る という発想であり、これは浄化を意味します。

また、「止める」とは、 ヨーガではこれを保留息(クムバク)といいます。生命素なるプラーナ充分に取り込む事を意味し、この「止める」段階を意識的に行うことで、 通常の呼吸が、自然と穏やかになり、無意識に止めるを行うようになります。

世間の全てが3段階をもって生長するように、この止息によって、

呼吸が3段階になり、生命原理と一致するようになります。

それから、大切な事は言うまでもありませんが

鼻で吸って、口を微(かす)かに開けて、口から吐き出す

ということです。鼻腔内は高度な空気清浄フィルターの役を果たしておりますので鼻から吸うが基本です。

※ 「断捨離」の項でも触れましたが、片付けも同様です、整理整頓して不要な物を、まず先に出す。そうすると自然と新気が入るようになるのです。

 

イメージ

巷には 「 清浄な気を吸い込み、汚れたもの、邪気をはき出す」このように指導する呼吸法は多くありますが、これは間違いです。

吸気・呼気とは、「吸気=陰 (収縮) ・ 呼気=陽(膨張)」

であり、決して、正邪という関係ではありません。 吸った空気が汚れた空気になった訳でもありません。

邪気を出す、ではないのです。

「縁あって体に入ってきた空気を地球にお返しする」

と発想して下さい。

吸気・呼気のイメージは以上のとおりです。

一方、全体的なイメージは、段階があります

1、仙骨に意識を注ぐ

2、仙骨と丹田の両方にエネルギーが回転運動するをイメージする

※ とにかく、ここでは、仙骨・丹田含めて、ざっくりと体の下部(腰部)へ意識を注ぐ、でも良いです。

3、脊髄の下部に対してその上にある「松果体」に両端として意識を注ぎます

※背骨を軸として、下の端の仙骨と上の端の松果体 これを意識して下さい。

 

■ 視点

禅では半眼とし、密教では「阿字」などを静観しますが、個々の気持ちに応じて下さい。

目を閉じると不安になるという方は半眼で、外界が見えると心が落ち着かないと言う方は閉じて下さい。

やりやすい自分のスタイルに応じて下さい。

 

以上が基本ですが、柔軟に自分のやりやすいスタイルから始めて下さい。

人はそれぞれ、異なった因縁を持って生まれていますから、それぞれにタイプがあります。

「負担」はそれだけでカルマを生みますから「入りやすい」が大切です。

つまり、上の、やりやすい1部だけから始めるなどそれぞれの状況・趣向に応じて下さい。

 

呼吸を整えるとは、陰陽のバランス調整です。

どんな開運グッズやまじないよりも即効的な効果があり、開運の基礎となるものです。

1日に1回でも良いので、仕事の前、目覚めて布団の中、寝る前など、継続して続けることが大切です。

※ 本ページの最上部に森林の中の玉画像があります。 心落ち着かないと感じた時、 この玉部分を見ながら、数分で結構ですから、あなたなりに呼吸を整えてみて下さい。 独自の形態波理論により作成されています。 高い効果を感じられることと思います。

 

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