相似形態共鳴の法則
第1章 「波動とは「波長」+「波立(はりつ)」では音叉実験の例を挙げ、同一の形態に同一の振動が伝わる事に触れ、一般に使用される「波長」という言葉と、独自の「波立」という言葉で波動の内容を説明しました。この理論を展開すると導き出されるのが、標題でもある「相似形態共鳴の法則」です。簡単に言えば同じ形は同じ因子が宿り同調・感応するいうことです。
このように、音叉にしても糸につるされた五円玉にしても、同じ形は、固有振動数が同じになり、共鳴するのです。よって、上図下段のように三角は三角に、六角は六角に、同様に自然界の相似形のものは共鳴しているということです。
つまり、度々言及しているように、人間が自然界から誕生した以上、町並みや家屋など全ては自然界と相似形に設計されることが、天地宇宙と干渉作用を起こし、調整力も発揮されるという事です。
例えば下図をご覧下さい。
Aはマンションや公共施設など一般によくある形で鉄骨建造物の80%以上を占めていると言われています。Bは同じ基礎部分を持ちながらも上部に傾斜部・半円部などを有しています。
この2つを比較した場合、山にしても木にしても、自然現象はどちらの形に近いか?というとBの形です。Aのような自然物というものは、まず見あたりません。するとBの方が自然にやさしく調整値が高いということになります。この自然現象を展開すると、道路整備にも応用できます。根っこや枝・葉っぱの葉脈・アリの巣など全て通路というものは放射状に伸びています。そうすればエネルギーが均一に行き渡るのです。ですから道路整備も放射状に伸ばすのが正しいのです。
そして、人口の増加に応じて家屋も町も放射状に伸ばせるというのが理に叶っているのです。これは、都市計画やオブジェにおいても同様です。(詳しくは「・カタチの法則 町づくり」参照のこと)
また内装・衣服・シンボルマーク・看板・チラシなどのデザインにしても同様の理屈が成立します。因みに、上図のA・Bの建造物を比べた場合、あなたはどちらに安定感や美を感じますか?人が自然界から生まれている以上、自然により近い造形に人は癒しや安心を感じるようになっているのです。
ですから、自然をよく見てサンプリングし、その造形をならうことで、その機能性は勿論、相似形態共鳴の法則により調和形を展開する事が出来るのです。
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