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二極が共鳴すると力が生まれる

 

安部浩之作品No,2006-1

文・Phot,kohsi

 

この世間は、どこを探しても隅々まで二極が存在し、

出世間(下記注)はどこまでも一極一元に満ちあふれています。

人間は、今、この境界に存在しているのです。

だから一元の世界も実感できるし、二極の日常をも実感出来るのです。

この構図をよくよく理解して下さい。

そうしなければ、

あなたは時として、祈りやメディテーションやセッションや本で、高貴な世界に触れ

そして、次の瞬間には、二元対立の世界に降り戻され、

そのせめぎ合いに押し潰され、ついには一元の世界を無意識のうちに「逃避場所」としてしまうのです。

だからこそ、理解してほしいのが、ここの標題でもある

 

「二極が共鳴すると力が生まれる。」

 

という1点です。それは、目から鱗のとても大切なポイントです。

まず、「力」があり、それが原動力となり、渦巻き(渦動し)、

現世の特性である陰陽二極が生まれたのではないのです。

二極が先にあり、その「共鳴」から力が生じたということです。

 

近世の西洋哲学や論理学がここを間違ったのです。

のみならず東洋の叡智に係わる多くの探求者もこの1点を抑えていなければ

宇宙創生が物性的力を根本とするようになり、

「力」が正義となり、権力へのベクトルが成立するのです。

ここに超人思想が生まれ、功利主義が生まれるのです。

これが、一触即発、魔界の入り口となるのです。

 

少々、難しく感じられるかもしれませんが、とても大切な部分ですから

何度も読み返して理解して欲しいと思います。

 

では、「二極の共鳴」とは、何でしょう?

この世には、縦に横に、様々な二極(陰陽)があります。

太陽と惑星・男と女・夫と妻・親と子・陽イオンと陰イオン・雄と雌・おしべとめしべ

すべて二極性を持っています。では、その二極がどういう共鳴をしているか?です。

それは、天地自然を、覚醒して見れば理解できます。

陰イオンが陽イオンに何を注いで共鳴しているでしょうか?

雄は雌に何を注いで共鳴しているでしょうか?それは、

「やさしさ」

に他ならないのです。「やさしさ」こそが共鳴の原動力となっているのです。

この講座では、よく「気持ちを注ぐ」という言葉を使っていますが、

畢竟、この気持ちとは「やさしさ」の事です。

 

原子核の周りを電子が回転しています。核と電子が、「やさしさ」で共鳴しているからです。

だから、鉄や石という無機も、また植物や動物といった有機も、地上で成りたっているのです。

この地球は優しさのサンプルに満ちあふれているということです。

人類は、この実相を理解し実践しなければ、地球の破壊者に成り下がるということです。

46億年かけて育まれた地球を破壊し、自ら、時間のない収縮の渦(うず)に向かうということです。

「時間がない」ということは、スタディ・学びが成立しないといことです。

学びが成立しない、ということは成長しないということであり、キリスト教でいう最終審判だという事です。

 

つまり、今人類は、二極の姿を理解し、「やさしさ」で共鳴しあう。

ということが求められているということです。その時に、地上の特性である二極は、

「二極対立」ではなく「二極和合」し、愛を成就するのです。

それは「一極一元」の世界よりも、人類にとっては、とてつもなく、輝いているのです。

 

そして、あらためて他項「本当に必要な人は、すでにあなたの近くにいる」に目を通して下さい。

そうです。あなたは、本当に身近にいる、その人に「やさしい」ですか?

本当の「やさしさ」は、力強く・忍耐強く・創意工夫に満ちあふれているものですよ。

もし、そこに「めんどくさい」とか、「また始まった」とか、「どうせ」とか、「しょせん」という言葉があったとすれば

まだまだ、やさしさが足りないに違いないのです。

 

日常生活の一挙手一投足に「やさしさ」が問われている。

 

そう理解して下さい。

 

注 出世間とは   龍樹訳『十住毘婆沙論』(入初地品)には、「出世間とは、この道に因りて、三界を出ることを得るが故に出世間と名づく。」とあり、一般には無双の世界を指す。「出世」という言葉もここから生まれている。また「出世間」とはまた「解脱(げだつ)」とも解釈され、佛教辞典(宇井伯寿監修)によると、@世間に対す。世間は有漏の異名にして、出世間とはその有漏を出離し解脱したるものをいふ。A俗世を世間といふに対し、仏法を出世間と名づく。とある。

 

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