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人間は、地球のごく一部しか見えない To Ms. Sachiko.N 文Phot,Kohsi
既に色の波長について、人の目に見えるのは、 一般的に波長380〜760ナノメートルという自然界のごく一部の世界であると説明しました。 そして、地球・宇宙の全てを、 強引にこの領域に引きずり込んで解釈しようとする科学の限界にも触れました。 つまり、我々が視覚を通じて解釈している世界は地球実相のわずかな領域だという事です。 例えば、1例ですが、下図をご覧下さい。
人と昆虫であるミツバチはその見える世界(波長帯域)が違います。 ミツバチは赤が見えませんが、人間には見えない紫外部帯域の色が見えます。 さらに、人とミツバチと共有して見える部分もミツバチには黄色が強く映っています。 どうしてでしょう? 実は、蜜からは紫外線が出ており、蜜を感知しやすい器官になっているのです。 つまり人間が、「こうだ、この色だ!」 と決めつけているその色は たまたま、人間には、そのように見えるだけで、実際は、違う色かもしれないのです。 むしろ、波長帯域の細かい高次元の紫外部を多くの目(複眼)で見ている ミツバチの方が地球の実相に近いかもしれないのです。
さらにミツバチは複眼という目玉の集合体のようなもので見ていますから 見える形も異なって映っているのです。 ※ミツバチは波長差を色の違いとして識別する能力(波長弁別能)を有し、 それが複眼と関係しているという説もあります。(日本進化学会 参照PDF)
ミツバチはその生を維持→繁殖するために、 怠けることなく精一杯に器官をフル稼働して生きているのです。 そして花粉をおしべからめしべに運び、植物の繁殖をも手伝い 自らの生を生かしているのです。
ミツバチが違う波長帯域を複眼で地球を見ているように 他の生き物も、それぞれの異なる器官をもって世界に係わっています。
まず、次元の違いを認めるということ、 ここから「貴ぶ」という思いが生まれます。
短絡的に、ハチ=危険・・・「刺される! 危ない」 ではなく、 「ミツバチさん、今日もご苦労さん、沢山のお花を咲かせてくれて、 色あでやかな四季を、本当にありがとう、感謝して作物も蜂蜜も頂きます」 そういう気持ちがあっても良いのです。 このように、全ての昆虫は、遠因的にでも人間の生に係わっています。 人間の浅はかな損益だけで自然を見つめるのではなく、 大いなる地球現象の1つとして、昆虫も花も、そして人間も見つめてほしいのです。 例えば、ミツバチ1種にしても 玉葱・にんじん・きゅうり・セロリ・ブロッコリー・カボチャ・アスパラガス・りんご・アーモンドなど これらの作物の90%以上 そして、全作物の3分の1はミツバチの受粉に依存しているのです。 のみならず、乳製品もそうです。乳牛の主食アルファルファはミツバチの受粉に頼っているのです。 (ただ、残念なことに、今、農業大国アメリカでは、CCDと言い、70%のミツバチが現象している。詳しくは下記注) つまり、地球の小さな1役ではあるが、大いなる1役であり全てが連鎖しているという事です。
その全てが通じ合っていると言うことを理解するために、 今、様々なメディテーション・瞑想・修法・トレーニングが満ちあふれています。 全ては内在していますから、それも1つの手法でしょう。 しかし、ここでは詳述しませんが、そこには多くの危険が潜んでいます。 ですから、まず本来「一」だった自然をよくよく見つめるという事、これが大切です。 そして、自然を見つめれば見つめるほどに自身が解明されるように出来ています。 なぜでしょう・・・? それは、 自身を客観視するために生命分化が成立したからです。 ここまで遡及すると、主観・客観、作用・反作用等の理解も必要になり 難解になりますので省きますが、いずれにしても 漫然と自然に目をやるのではなく、なぜ?という疑問を大切にして下さい。 例えば、冒頭に記した通り、「人間はミツバチが見える紫外部が見えない」 この事に対しても、「へぇ〜、すごいね」で終わらせるのではなく、 「なぜ人間には紫外部が見えないの?」という疑問があってよいのです。 すると「なぜ見えないか?」より、むしろ「なぜ見えないように仕組まれているのか?」 と言うことにまず気づくでしょう。 そして、これは生物学の本を読んでも、ネット検索しても出てこないでしょう。 考えて下さい。 自分探しはここから始まるのです。
CCD(CCD: Colony Collapse Disorder)群崩壊症候群
CNNの報道によれば、全米の養蜂業者は過去6ヶ月で50%〜90%のミツバチを失っており、蜂蜜価格の上昇と果物や野菜の生産に深刻な影響を及ぼすことが懸念されている。影響は蜂蜜など直接的なものにとどまらず、世界の25万種の顕花植物の実に3/4が受粉を必要とすることから、最も優れた受粉媒介者であるミツバチの減少が農業生産に深刻な被害を与えることが予想される。仮にミツバチの数が現在のペースで減少を続けると、2035年までに全米からミツバチが消えると見積もられており、受粉に頼る植物に壊滅的な被害をもたらす事が懸念されている。
現在、米ペンシルベニア州立大などの研究チームが米科学誌サイエンス電子版に6日発表したところによると、CCDが起きた巣のミツバチと健康なミツバチの遺伝子を採取。その結果「イスラエル急性まひウイルス」と呼ばれるミツバチに感染するウイルスの遺伝子が、健康なハチでは約5%からしか見つからなかったのに、CCDのハチでは約83%から検出され、ウイルスとCCDとの関連が強く疑われた。としている。ただし、これ以上の原因等は判明していないのが実情である。この原因について関心のある方は一報下さい。ココ
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