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共鳴力を高めると意識が進化する

安部浩之作品no,071006

                                                       文 kohsi

 

本講座の1章に、混在する地球の実相を説明してきました。

混在の力学」では、異質な波長が混在する理由を

混在する生命現象と愛の関係」では、混在を可能とした人類の遺伝システムを

思念と物質の進化システム では、天が混在現象を作った理由を

全応創命(全てに呼応して創造される命)では、混在がどういう形で力動しているかを

等々です。

そして、2章以下では、

その実相に対して、私たちはどのような実践行動を取るべきなのかを

日常生活の中から見いだすべきであるとし、

そうじ・あいさつ・靴揃えを三徳目とし説明するなど、具体的事例を上げながら説明して います。

この実践行動規範の全てに貫通している発想は、

畢竟、「共鳴力の向上」といってもよいものです。

 

自然界を見ると明らかですが、

時間的には「因果の法則」により、空間的には「連鎖の法則」により

地球上では、「共鳴し連鎖が成立」するように出来ています。

例えば、花が咲けば、蝶や蜂が花の蜜を求めて、その艶やかな色を目印に集まります(共鳴)。

その結果、受粉が成立し草花は子孫を地上に残し(連鎖)ていきます。

このような例は、多く・・・というよりも、

地球の生命現象は有機も無機も全て漏れることなく、

「共鳴→連鎖」そのものの姿であるとも言えます。

この様式をもって地球の生態系が構築されているのです。

ですから、この実相を底辺として、存在する人間界も、

必然として、体も意識も「共鳴→連鎖」するように出来ているのです。

 

例えば、これは最新の放射線生物学で明かされた内容ですが、

人間の細胞の1つの染色体が放射線を浴びたとします。

すると、どうなると思います?

その1つの染色体は周囲の染色体にシグナルを送り

シグナルを受け取った細胞も同じく放射線を浴びたと同じ傷が生じるのです。

さらに興味深いのは、長崎大学 鈴木 啓司氏の研究によると、その損傷を受けた細胞は、当然のことながら

細胞分裂(自己増殖)を繰り返し、コピーをつくり続けます。

しかし、30回を超えた時点で染色体は異常な染色体を切断してしまうというのです。

 

これは、地球の歴史そのもの・人類そのもの、

さらに人の思念もそのように展開しているのです。

ある1人の「感謝」は、水気を媒介し、次元を超えてシグナルを送り

シグナルを多くの人が受け取って同じく「感謝の念」を抱くようになり、

共鳴力・連鎖力を強くするという結果になるのです。

こうやって意識の進化が成就される仕組みになっているにもかかわらず、

人類がこれと逆行する意識進化を進めているのです。

環境保全・ホンモノ・世界平和といい、それらが、エゴの充足や金儲けに満ち足りているのです。

だから、素直な共鳴力も失墜し、それが故に感性が鈍化していくのです。

まず素直な感性を取り戻すことが必要であり

そのための絶好の教材が、地球の自然現象・山川草木に敏感になるということです。

 

・野辺や庭先の草花に意識を注ぐ

・四季の寒さや暑さを体で感じ、

・風になびく風鈴の音に「凉」を感じ、風に感謝する

こういう感性が必要なのです。その感性こそが「芸術」を生み出すのです。

 

共鳴力を高めることは意識進化そのものになりますから、

ぜひ第一ステップとして、自然現象の変化に敏感になること

身の回りの自然現象を五感を駆使して、つぶさに見つめなおして下さい。

 

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