文・Phot,kohsi
「自分が嫌い」という人がいます。
その発想は全て、自分と他の比較から発生しています。
大半の人が、何かと己を比較しているのです。
他人の収入や、他人の家や、他人の車や、他人の風貌や・・・・
そして、他人を基準にして自分がどうかで、安易に幸・不幸を決しているのです。
以前、心療内科で御世話になっている躁鬱病だという30代の女性から、相談がありました。
丁寧に話しを聴くうちに、その発端が解りました。
数年前に、妹の夫の収入が現 夫の倍以上あるのを知った姉は、
それ以来、妹のみならず、今の夫に腹が立ってしかたない・・・のだと
私は貧乏くじを引いた・・・のだと
私は不幸の最中(さなか)にいる・・・のだと
「高収入=幸せ」という短絡(たんらく)な発想の上に、比較するという条件が重なり
彼女の精神は、毎日、パニック状態になっているのです。
そこで、彼女をよくよく鑑定すると
彼女には、比類ない「分析力と聡明さ」を有した人でした。
そこで、その内容を、「こんなに素晴らしい、輝かんばかりのあなた自身なんだ」と、
3回に亘って具体的に説明すると、彼女自身、学生時代の成績など
いろいろと思い当たる節があるらしく
そのメッセージは、ストンと彼女の心に入っていったのです。
そこで、その能力をもって社会に貢献する、家庭に役立てる、子供に接する・・・
それが出来たら、もうそれは収入どころじゃない、
それは即ち、生き甲斐であり、命の躍動であり、素晴らしい見本になる。
私が語るほどに、彼女に苦笑いや笑顔が見え始めたのです。
私は、一切、精神的分析をせずに「長所」を伝えただけです。
しかし、
わずか5ヶ月で彼女は、晴れやかに躁鬱を脱したのです。
その間、彼女は、その類い希(まれ)な「知力」と「分析力」を子供の学習指導に費やし、
ついに、地域で有名な学習塾を経営するまでになり、結果として収入もアップしたのです。
人は皆、浅はかな比較を超え、かけがえのない長所を持って、「命」を頂いているのです。
そこを見つめ役割を実感することで、
不思議と、「お金だけ」や「比較の世界」が薄くなっていくのです。
だから、何人(なんびと)も、もれなく輝いているのです。
間違いありません。でなければ「命」を頂いていません。
これが天地の法則です。
だからこそ、あなたは、もっと、もっと自分の輝きを見つめてください。
そして、自分が、イヤだっ・・・嫌いだっ・・・
という人がいたら、「なぜ?なぜ?」と追求・分析するのではなく、
まずは、あなたの感じた、その人の輝きを、愛情を持ってイッパイ・イッパイ伝えてあげてください。
それは、どんな精神科医よりもスゴい、カウンセリングに違いないのです。
こうやって、「幸せ」の種をまき散らして下さい。
その種は、必ず、実って花となり、あなたを喜ばすに違いないのです。
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