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その定理1 地層の逆層こそ大地に調和

 

ある人と親しくなりたい !

そう思ったとき、まずその人の事をよく知ることです。

逆に言えば、親しい人の事は、家族の事や考えや悩みなど、よく知っている。

ということになります。

つまり、

大地の上に、建物なり、オブジェなり、庭などを創造しようと思えば、大地の事をよく知り

大地に伺う姿勢というものがとても大切だと言うことです。

例えば、草木を見ると明らかですが、下図をご覧下さい。

同じ植物(パキラ)ですが、左から右のように

鉢を大きくし土の量を3倍にすると、平行して地上の茎葉も大きく育ちます。

土(大地)の様子に応じて、自分の分限を理解し成長しているのです。これが自然の理です。

 

ですから、地上に家や塀など造作物を造る場合は、

機能・構造力学的には、土質・地盤調査が必要データとなるでしょう。

しかし、それ以上に大地の歴史・因果をも考慮する必要があります。

そのために、欠かしてはならないのが大地そのものの姿である「地層」です。

地層はどうやって出来たか?水の力です。

水の力で土や砂・石が長い時間をへて、流され堆積し成立しました。

つまり、地層は大地そのものの歴史、言葉を変えれば「地球の歴史」そのものとも言えます。

したがって、その地層を無視して、地上の建造物はありえない、あってはならないのです。

よって、

「地層を調べ→地層の逆層を展開する」

ということが最も理にかなった姿だということです。

では、なぜ「逆層」が理想かというと、逆層が最もバランス調整するからです。

地表というものは、地と大気との1つの境界ですから、

ここを基点として上下に同様の層を形成することが最もバランス調整されます。

例えば、下三角▽が地下にあれば、上三角△が地上にあるべきなのです。

先の植物の生長と全く同じです。

根のはり方の逆が地上に現れてはじめてバランスが整うのです。

では、地上で塀というものは何の為に造られますか?

それは境界を明確にする、プライバシーを保護するなど、いろいろな意味があるでしょう。

しかし、すべて大地を無視した人間の都合です。

これは、地球が好む方向性ですか?

決して好まれる造作物ではありません。

ならばせめて、大地を伺い、塀は地層に似せて、その縮図をデザインとして持ち込む

それが最小限、大地に対する感謝であり、大地の認める造作物だということになるのです。

今回、実際に施工した塀オブジェもそういう意味から、

土地の歴史を考慮し、地層を調査し、地層を壁面のデザインとして設定しています。

 

 

この壁面デザインは塀に限ったことではありません。

家屋外壁面・家屋内装にも転用されるべきなのです。

地層の調査は簡単に出来るものではありませんが

少なくとも、地層の性格である「横の層」は最低必要な条件となります。

ですから、室内壁紙などは、縦ストライプは自然な姿ではない、横ラインこそ正常な姿だということです。

特に子供部屋などには縦ストライプは引きこもり、不登校など神経系の疾患を招きますから注意を要します。

当研究所の唾液アミラーゼ検査においてもそのことは端的な数値として現れます。

一度、地層を考慮して家屋の内装や外装、そして庭を改めて見直しされることをお勧めします。

いずれにしても

最も大切なことは大地の恵みに報恩することです。

こうして命を頂き、喜怒哀楽の共有を許された空間は大地があってこそ成立するのです。

大地がすなわち地球です。

今日1日の食べ物も一滴の水も全て、

何も自己主張しないけなげな大地があるからこそ成立しているのです。

これだけの物を頂いて私達は大地に何をお返ししているのだろう?

アスファルトで大地の呼吸を奪い

化学物質で大地を汚染し

地層をも無視した高僧ビルを建て

人間は地球の頂点とばかりに掘削し

楔(くさび)を打ち込みつづけてきたのです。

だから

今こそ感謝でお返しするのです

大地を思い、感謝して大切に食べる

大地を思い、感謝して寝床に就き

花を育てた大地に感謝して美を感じ

人間本来の歓びや感動はそういうところから生まれるのです。

毎日毎日が実は感謝いっぱいのこの地球なのです。

 

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