豊かな国は心魂を高めなければならない
すでに「混在する生命現象と愛の関係」にて示した図ですが、再度、以下に示しました、ご覧下さい。 ヒトの肉体というものは、このように ・「全体」としては体細胞分裂により拡散・膨張し、 ・「個」としては遺伝情報を掛け合わせ、掛け合わせを繰り返し重複、つまり収縮させています。 では、心性・霊性はどうなっているかというと、全くこのような物性(時空)の制約を受けません。 ですから、その心魂が父さんも母さんも日本人だけど、 父さんはアメリカの因子、母さんは中国の因子というように、たやすく国境を越えています。 最近では、テレビなどでも 「前世がフランスの騎士で○○をしていた・・・・」 「そうだったんですか〜納得です〜」 というようなやりとりもあります。 霊というものは、もっと複雑で重層的ですが、 ここでは心魂は時空を越えているということだけ理解下さい。 そこで考えて欲しいのです。 心魂はこのように、時空を越えながらも肉体が、この豊かな国、日本に宿ったということの意味を・・・・ 地上に心魂を宿すことが出来たという事態を掛け合わせると、 これは、もう天文学的数字で「恵まれている」ということです。 現代の世界基準から言えば、 日本人は、もれることなく、万人が、少なくとも物には豊かな国に生まれ出でているのです。 ここまで理解できると、大切なのが、次ぎのステップです。 豊かであればこそ、そうでない国に物資供給の支援をして、使命を果たそうとします。 しかし、それだけで使命を果たしたような錯覚を持たないで下さい。 地球を物性としてのみとらえれば、それで充分でかもしれませんが、 それだけでは、豊かでない国をエサにして、己のエゴを満たしただけです。 つまり、 そういう行為を通して、共に悲しみ・共に痛み「己の心魂を高める」 そこにこそ大愛なる天意があるのです。ここにまで至らなければならないのです。 ですから、極端な言い方をすれば、 仮に、物的支援をしなくても、そばに居る知人や家族に対して、 己の損得を越えて「他の幸せを祈る」心境に達すれば、 即ちそれは、天意に叶い、地球を浄化する力を持つ ということです。こういう人こそ本来の「国際人」というに相応しい人です。 人の幸せを祈り行動できるか否か、それが地球の国際基準です。 豊かな国の天命は、ここ、つまり、一人一人の心魂を磨き高める事にあるのです。 そういう願いを付与されているのです。 ですから、英語がしゃべれなくても・募金をしていなくても・支援協力隊の経験がなくても・・・ 自信をもって、家族の平安を祈り、友の幸せを祈り、1人でも多くの人に「優しさ」を注いで下さい。 必ずやその心境・境涯は世界に水平伝播するのです。 残念ながら、今の日本は、「豊かさ」の根拠を物性にのみ傾注し、 海外支援どころか、自己満足の物欲は止まるところを知りません。「カネ・カネ・カネ」に邁進しています。 挙げ句、芸術的感性も失墜し(「豊かな国は芸術しなければならない」参照のこと)、 カネがあるだけで「安堵」するという心境しか育っていないのです。 「豊かさ」に心性をセットにしないから、本来(天意)から外れ、「心性」が崩れるのです。 その結果、生まれるのは、必然として 「物性偏向を断ち切ろうとするエネルギーと向き」で、 それが「自殺大国」(先進国中1位)を作り上げる体(てい)たらくとなったのです。
最後に、一頃、話題になった「100人のむら」をもう一度、読み返し。 「私は恵まれていて良かった」で安堵し、「少しはましか」、で終わるのではなく。 だからこそ、身近な人に「優しさ」を注ぐことの使命を新たにして下さい。 「100人の村」(NPO法人オアシス提供)は、ココ からどうぞ・・・・
(SAS総目次 へ)
|
|