仕事に心を通わす | |
営業であれ、技術であれ、販売であれ、仕事には専門知識が求められます。 しかし、すでに他項でも触れた通り、職場は、異質との触れ合いを形成する絶好の機会であり 人格向上は触れ合いの中でこそ育つという発想に立つと、 仕事に、いかに心を込め、心通わす事が出来るか? ということが、とても大切な要素になります。 具体的に言えば、 ・喜怒哀楽を共に出来たか この2つにつきます。この2つがあれば、お客様に対しても、おのずと家族の事や生活環境、 といった背景が気になるようになります。
先日、こういう例がありました。 ブラウン管テレビがついに寿命を迎え、電気店を2店ほど回りました。 ズラリと並んだ液晶テレビの前に立つと、2店とも、ほどなく店員が来て、説明が始まりました。 1店目は、さすがにテレビの担当らしく、幾つかの質問にも的確に解りやすく説明してくれました。 ところがもう1店は、機能説明はもちろんですが、 「・ご家族は何人? ・テレビを設置する部屋の広さは?・・・」 に始まり、子供の人数に至ると、「私も3人で・・・・・」と世間話になった訳です。 その店員の言葉には心が込もっていました。 ところが、途中から、ずっと私達の会話をそばで聞いている1人の男性客らしき人がいました。 気になり、「では、検討します」ということで場を離れました。 すると、その男性客が、待ってましたとばかりに 「○○さん」と店員に話しかけているのです。 そう、彼は、その店員と話しがしたくて私との会話が終わるのをソバで待っていたのです。 私は「なるほどな」と思いました。 機能や性能はインターネットや説明書を見れば、一様に解ります。 しかし、人は収入も生活環境も皆違います。 その状況に心を込めて、親身になって対応してくれる人に人は集まるようになっているのです。 真のプロフェッショナルとは、仕事に心を込められる人のことを言います。 人と接しない、技術職や製造職でも、見えざる客を想定して幸せを願うことも出来ます。 当然、仕事の出来映えも全く違った物になります。 大量生産の規格製品には心が反応しません。心の通った分だけ反応するようになっています。 また、仕事の喜びとが、対価としての金銭に終始すれば、仕事への使命感は生まれないでしょう。 どれだけ心を通わせたかで決まるのです。
あなたは、今、目の前の仕事の1つ1つに、どれだけ心を注いでいますか? どうぞ、見直しされて下さい。 最後に本項に関連する動画を紹介致します。どうぞ、クリックしてご覧下さい。
※ 本項関連項 職を通して、皆の幸せを祈る
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