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離婚について

 

安部浩之作品No,110818
                             文,illust.Kohsi

 

常々、この「離婚」の問題について項を設けなければ・・・・

と考えていました。そんな矢先、

  「必要な人は身近な家族にいる、ということですが、離婚についてはどの様にお考えでしょうか。

  お互いの価値観が違うとき、離れた方がお互いにいいのか、

  妥協してでも相手に合わせてそこから学んだ方がいいのか、離婚は自分勝手なのか、

  いろいろ考えることがあります。(中略)他にも同じ問いを持つ方もいらっしゃると思いますので、

  何かのついでの際にでも、関連する記事でお考えを・・・・・・」

とのメールを今回受けました。その外にも、この離婚の問題については、度々、相談を受けます。

しかし、私はこの問題に関してだけは「○○すべきです。」

と断言した事がありません。理由は2つ

  ・ それぞれに因果が違い一律にできない。

  ・ 自分の事は、自分で決めなければならない。

         如何なる道であれ、自分で決めてこそ前進する。

以上です。一見、投げやりだと思われるかもしれませんが、この2つは、この問題に対する、

間違いのない回答です。つまり、

「一律にできない→自分で決めなさい」

となります。

ただ、そこに至るまでに、少しでも人の意見を・・・、という判断は正しいでしょう。

よって、私からは、以下の2点のみお伝えしたいと思います。

 

1,ギリギリまで頑張る

これについては、

まず、以下の項をご覧下さい。

 家族の由来

 ・家族は対極が寄り添うようプログラミングされてる。

 ・人が増えれば、愛に満ちる

 ・家族 こそ「因果の根っこ」

 ・家族を思うと因果が調整される。

 ・家族の中に極上の秘術がある

 思念は円環連鎖する など

離婚問題については、畢竟、

「結婚とは何か?」・「家族とは何か?」

の根っこの発想次第で大きく変化します。それだけにこの根っことなる考え方を理解して欲しく思

います。例えば、最悪・最善を記せば

 ・ 最悪→結婚は自己実現のための道具

 ・ 最善→助け合い、学び合いのための、ありがたい環境

と、とんでもなく大きな違いになります。

この「家族由来」にはじまる根っこが理解さなかったので、戦中産まれは

人生の意義を省みる余裕などなく「女は忍耐・結婚は我慢・・・」といった中で生活し、

堪え忍ぶアドバイスしか生まれず、戦後育ちに何の説得力も持たないのです。

では、現在、離婚の原因は何でしょうか?一例として、離婚調停の申立理由ランキングというものが

あります。男女共に、第1位は

「性格の不一致」

です。しかし、よくよく考えれば性格の不一致なんてアタリマエです。この世に一致している人など

いる筈がありません。むしろ

「違うから一緒になって、すり合い、気づき合い、学び合いして、己を磨き、そして他の役に立てよ」

というのが天意です。性格は違えば違うほど、和すれば、ジャンプアップ度は高まります。

生活習慣も発想も違うのは「アタリマエ」、だから学べる、気づきが産まれる。ああ感謝、感謝

と考えなければならないのです。

こういう姿勢に貫かれていくと、夫婦間のトラブルに動揺しなくなり、不思議と相手の話を聞く

時間が多くなります。すると

「なるほどね〜、こういう幼少の体験があって、そしてこう考えたのね〜」

という発想も生まれます。これが気づき合い、学び合いです。

そして時として、自身の発想をリセットしなければならない事もあるでしょう。

いつまでも自分の「ものさし、さし幅」に執着していては進化・深化はありません。

どうぞ、「ギリギリまで頑張る」という事の意義を改めて実感して下さい

離婚を考えている人のみならず、離婚の相談を受けた人も、

「悩みに共鳴 → パターンを提示し → 自らの判断に任せる」

というようなカウンセラーの域を超えて、

「私は、結婚をこう考える、家族をこう考える!」

と「ものさし」となるビジョンを伝えるべきです。「ものさし」があるとズレが読み取れます。

「ものさし」がないと「流れのままに・・・、なるようになるさ・・・」

となり、惰性で運任せの人生となり、切り開ていく人生とかけ離れていきます。

結局、人は上記した通り、結婚を助け合い・学び合いの環境と受け入れ、

可能な限りギリギリまで異質を理解するための努力と工夫が求められるのです。

 

 

2,離婚は悪ではない、どう向き合うか、だ

結婚・家族のビジョンを持ち、ギリギリまで頑張る、が理想ですが、

性的・身体的虐待・・・、いわゆるDVも拡大化し、2005年度に行われた

「男女間における暴力に関する調査」(内閣府)では、女性の3割以上が被害を経験し、

女→男へのDVも急増しています。ソース元また、我が子に危険が及ぶ事例などの報告もあります。

そうなると、断腸の思いでしょうが「離婚」を受け入れなければならない場合があるでしょう。

また、因果の流れから、重い離婚の因果を背負い、万策尽きた時、身を滅ぼす前に「離婚」の道を

選択しなければならない場合もあるでしょう。

問題は、結果ではなく、どういう姿勢で「離婚」に向き合ったか?

です。既に

 ・ 礎となる7つのアスペクト

 ・ 苦は反転して楽を産み出す

において2つの法則を記しましたが、離婚問題についても、当然これを適応して判断できます。

下図をご覧下さい。

図の説明をします。

● (図 左上)異質を愛のマドラーで混ぜハイブリッド化させ、子を育み・・・が理想

         しかし、そこに「感謝」がなければ、不調和な未来に転落

●(図 右上)離婚問題に誠意で向き合い、いかなる理由であれ、感謝し、

        そこから気づきを得、学びの一時(ひととき)であったとすべきであり、

        そうするならば、因果は吉祥好転する。

●(図 右下)離婚に直面して、反省もなく、相手を憎み、子育ても放棄し、この方が気楽だ

       とすべきではなく、そうするならば万事、常に暗雲ただよい、暗転する。

となります。つまり、やむなく「離婚」となった場合、その事態に、どういう心持ちで生きていくか?

が問われるのであり、後々の展開を大きく左右するという事です。他項のタイトルにもしましたが、

今は過去の圧縮であり、今の心が解凍ソフトである

ということであり、解凍ソフト次第で解凍内容が、天と地ほどに大きく変化してしまうということです。

 

以上、2項「ギリギリまで頑張る/離婚は悪ではない、どう向き合うかだ」で記しましたが、

「結婚→家族」という仕組みは、人生においても大きな節目となるものであり、また、天が絶妙に

遺伝情報に編み込んだ御技(みわざ)ですから、この問題は慎重に処すべきであり、後々を大きく

左右することになります。

また、因果の流れから言えば、当人は、そういう離婚の因果も抱き込んで、

その家族に誕生していますので、夫婦間のみならず親や子、兄弟・・・と親族に、突破口となる経験

やアドバイスを持った人がいる場合が多くあります。

ご先祖も、この問題が発生すると慎重な動きになります。ドカンと上位次元の流れが変わってしまう

からです。

それだけに即断しないことです。一時の感情の浮沈で進路を判断すべきではありません。

即断は、必ず、あとで後悔することになります。

大いに悩み、ぶつかり合いを恐れず、逆に夫婦の会話を大切にすべきです。

天はそれを望んでいます。たとえ離婚となるような結果でも、ぶつかり合い・摺り合わせを望んでいます。

また、こういう時に限って、占い師や霊能者を紹介されたり、そういうところに赴き判断を仰ごうとする

依存心が働きます。

「私の見えないところまで見通してくれる、ありがたい先生」ということで一目も二目も置きたくなり、

最終判断の大きな要素になったりします。

これが一番危険であり、邪霊のワナです。

まず、占いとは統計学の積み重ねであり、傾向性です。絶対のものではありません。

「もともと相性が良くないのよね〜、これからも苦労しますよ。だって旦那さんって○○でしょ」

こう言われると「あら〜そうそう」でフラ〜ときます。

この「だって旦那さんって○○でしょ」がワナです。

生年月日から統計データとして、それが解るのです。

四柱推命・ホロスコープ・紫微斗数・・・と私もそれぞれに通じていますから解ります。

人は星の影響を絶えず受けており、不思議なくらいアタリます。

この「アタル」とセットにアドバイスがくるので、いよいよ不動のアドバイスのように見えてくるのです。

しかし理解すべきは、それらは全て、悪循環、カルマ構造・輪廻構造の統計データ(過去データ)の

積み重ねだということです。

私たちは、このカルマ構造を超えるために、命を頂き、生きているにもかかわらずです。

「・・・苦労しますよ・・・」結構じゃないですか、苦労しましょう、そして、言いましょう。

「あなたと一緒だと苦労するんだって、でも、私が選んだアナタなんだ、あなたと一緒に歩くんだ」

って、そういう生き方がカルマを超え、天意に添ったダイナミズムな人生となるのです。

また、本当に過去・現状が、瞬時に見通せる霊能者も同様です。

「アタル・アタッタ」とセットでアドバイスしてきます。

「お金をもらう→満足度を高めておく」、という意識が働き、それをやってしまうのです。

これは邪霊のなせる技だけに、こういう霊能者に限って、本来、定めのない未来ながらも破壊の方向、

つまり「離婚」を勧めるようになります。

霊能者に離婚をすすめられたら、それは邪霊の技だと思えば間違いありません。

天意を把捉した霊能者は、そういう質問が起こっても、及ぼす影響力を知って「解りません」とします。

 

結局、未来は誰にも解りません。何が吉で何が凶かも解りません。一見「大凶」のように見えても、

良き人とのめぐり合い・アドバイスで「大凶」となる要素が、やすやすと「大吉」の要素になります。

そういうものです。そういうものです、というよりも、そのために創生された地球だと言う事です。

何人も解らない未来にむかって、今、目の前にいる奥さん・旦那さんと、どう向き合っていくのか

それは自身で、納得のいくまで話し合い、自身で決していくしかないのです。特に離婚問題は、

結果が、どう転ぼうとも

  ・安易に判断しない

  ・結論を他にゆだねない

  ・納得いくまで話し合う

が大切です。結論が出るまではツラく、心の定まらない毎日が続きます。

しかし、これを避けてはならないのです。ギリギリまで頑張る。そして不本意にも離婚となった方も

離婚にどう向き合うかが大切だと言うことをご理解下さい。宜しくお願いします。

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