op 人の幸せを祈る
 
の位置を変えるだけで好転する
 

安部浩之作品No,111029
                                       文,Photo,Kohsi

 

よく「神仏に足を向けて寝て良いのでしょうか?」と質問を受けます。

私は、その心が最も大切で、その心があるならば以下の3点に注意すれば良し、と伝えています。

 

1,日常生活重視で、物理的にベストな向きであること

  「この土地・この部屋をお借りして生活が出来る。ならば有効に使わせて頂こう」

  という発想で、この空間を無駄なく使うためには、どういう配置が良いのか?

  その気持ちこそ大切です。

  神棚の位置や方位学にこだわるばかりに、部屋の中央に斜めにベットを配置するなどは愚の骨

  頂となります。

  ですから、

  神仏に足を向けないために、日常生活が多大な困難を生じるようでは、むしろ日常の刻苦勉励

  を貴ぶ神仏は、まじないや方位への執拗なこだわりを嫌います。

 

2,可能な限り、向きを変えて、自分が最も安心して休める方位を見つけ出す。

  この宇宙空間は、何事も反転常住の世界ですから、眠りが深い程に日中の活動も濃度が濃くなり

  アクティブな毎日となります。また、日中がアクティブに、濃くなれば、夜はそれに応じて、深い眠り

  となります。不思議とそうなっています。それだけに、自身の眠りを上手に管理することは大切です。

  往々にして、不眠症の人・カウンセラーなど、睡眠導入剤や音楽やイメージトレーニングなどを勧め

  る人がいますが、むしろ両面を精査し、日中の適確なアドバイスに目を向けるべきです。

  睡眠をいじり、人間の浅知恵でコントロールしようとするよりも、反転する日中を道理に沿わせ濃く

  する事の方が負荷もなく、理に叶うという事です。

  それでも深い眠りが得られないとなると、相応の工夫が必要になりますが、その1つが枕の位置を

  変えてみるということです。

  以前、やはり方位にこだわりながらも不眠症に悩む方に、枕の位置変えを勧め、ピタリとぐっすり

  眠れるようになった方がいました。あとから解った事ですが、良かれと思って枕にしていた頭部の

  10pほど先の壁に、電源コンセントがありました。電源コンセントは使用していなくてもそれだけで

  強い電磁場を発しています。原因はこれだったのです。また、アパートやマンションでは、そのそば

  にコンセントがなくても隣の部屋のコンセントが壁に埋め込まれている場合もありますから、即断

  せずに枕の位置を変えてみる事です。強い電磁場は人間の神経系に影響を与えますが、特に頭

  部への影響は負荷が大きくなりますので注意する必要があります。

  結局、枕の位置に関しては「神仏に足を向けたくない」その心が有れば、方位学よりも現実の生活

  を重視すべき、ということです。指導する立場にある人もこの事を重々理解して欲しく思います。

 

3,日常生活重視で、物理的にも問題なければ、「北枕」

  巷では、木火土金水の五行を方位にあてて、北枕は金運・南枕は活力・西枕は鎮静・東枕は若返

  り、また、四神(しじん)をあてて特性を謳うものなどといろいろありますが、基本的には北枕がベスト

  です。

  日本では亡くなった人の頭を向ける方位なので忌み嫌う方もいますが、亡くなって陰極極まった時

  に、陰極を象徴する北へ頭を向け、スムーズに誘わせる、という意味があります。

  日々で言えば昼の陽極に対して、夜は陰極ですから、当然北を枕にして就寝というのは理に叶うの

  です。

  また、これは 地磁気とも影響します。地球は、地球中心核内でのダイナモ作用に起因する磁場が

  発生し、地殻内のみならず万象が磁化しています。特に、北極部にS極、南極部にN極に相当する

  磁極が発生していますので、頭部(N極)を北極側に向けるというのが理想であり、安定した状態と

  なります。 

  渡り鳥や魚などの体内から、生体コンパスと言われる磁性物質が、次々と発見されていますが、

  人体も同様です。磁気的環境によって、アレルギー反応が軽減されたりするケースも報告されてお

  り、これはいわゆる体内のFe(鉄)(特に血中)分との共鳴作用です。これがニューラル・ネットワー

  ク(神経回路網)に大きく磁気作用を与えています。人体は上図の通り、骨の1本1本にも磁性が

  働き、N∞Sの連結により成り立っています。この磁性が弱まると、いわゆる関節炎などが発生し

  やすくなります。もっと極端にいえば人間の60兆個の細胞・分子→原子→素粒子にいたるまで

  全て磁性をもっているのです。

  つまり、人体と磁性とは深い繋がりがあり、例えば、北に向かおうとする磁石を手でずらせば、そこ

  に外的エネルギーが常に働き続けなければなりません。つまり、就寝時の状態に陽性が働くという

  ことになり、陰極めるを阻害することになります。そういう意味でも北枕が理想といえます。

  配置変えなど、可能な範囲で工夫して下さい。特に、疲労の抜けないときや、精神的なダメージの

  強いとき、また低迷・鬱・冷え性・皮膚系疾患などの人におすすめします。

 

以上3点、枕の位置についてしるしましたが、どうぞ神仏を尊ぶ心があるならば、それだけでOKです。

執拗に「足を向けては失礼では?」また「北枕でなければならない」とこだわらずに、上記した通り、コ

ンセントがあればズラしてみるなど、自らの睡眠の深度に心配りし、最も深い眠りが得られる枕の位置

を探ってみて下さい。また、枕を変える、眠る部屋を変えてみるなども時として必要です。

 

その深い眠りが日中の活力・エネルギーにつながり、いよいよ人の役に立つ仕事ができる。

この方がずっと人生にとって大切な事であり、神仏の心を貴ぶことにもなるのです。