共感覚の発現理由(触覚と感覚器官) | |
前数項で共感覚の事例を幾つか紹介しました。 では、それぞれ「赤で甘い、シ音が青・・・」と言った共感覚は、どうして発生するのでしょうか? 一口で言えば、それは各感覚器官が互いに連鎖しているからです。 下図をご覧下さい。 これは、目(視覚)・耳(聴覚)・鼻(臭覚)・口(味覚)という四感と触覚を合わせた五感と 臓器・万象の構成要素との相関関係を表したものです。 目は肝臓や胆嚢と連鎖影響し合い、鼻は肺や大腸と連鎖影響し合い、 といった具合です。 特に、大切な点は、その連鎖の姿です。目・耳・鼻・口は、何によって連鎖しているでしょうか? 上図を良く見れば解るとおり、皮膚です。そして、皮膚(触覚)は意識・神経系と連鎖しています。 現代の先端医学も、中国の伝統的五行説もこの「触覚∞意識」の構図を解明し、射程にしなかった ために、実相から遠く離れ「共感覚」も解明できない状況となっているのです。 人間の触覚については、 ・脳・神経系と触覚の関係 ・意識と触覚の関係 ・美容と触覚の関係 ・毛と触覚の関係 ・層と触覚の関係 ・昆虫と触角の関係 ・触覚をサンプリングしたセンサーの開発 ・体表という人体の触覚システム ・突起物と触覚の関係 など より広範な視点で研究されなければなりませんし、大きな発見がそこにはある筈です。 また、皮膚(触覚)は、単に各器官との仲介役だけではありません。 高位次元との仲介をも果たしています。つまり、物理次元と情報次元との仲介をしているのです。 こうして、「触覚と意識」に視点を置くと、いろいろな事が解明出来るようになります。 どうぞ、それぞれの分野で取り組まれて下さい。 ここでは、とりあえず「共感覚」の発生理由として紹介いたします。
繰り返します。人の最も深奥にある意識は、最も外側の皮膚(触覚)と密接に連鎖し、 この皮膚を仲介して全ての感覚器官が成立しているのです。 ここが解ると、人体に関しては、次のような事が言えます。
・意識(心)の状態が、皮膚に最も現れやすい。 ストレスや極度の不安などが肌荒れを起こすのは、これを証左している。心が乱れると肌が乱れる。 ・触覚(皮膚感覚)と思念との関係が離れた時が、即ち他の感覚器官・臓器の停止 を意味し、「死」を意味する。 現在、「死」の確認を「脳死」とするか「心臓停止」とするかなどが議論されているが、いずれも間違いで、 本来は、皮膚と意識との乖離が「死」である。 ・触覚(皮膚)が4つの感覚器官の仲介役 兼 統合役でもある。
などです。 特に、日常の生活の中で理解して欲しいのは 意識→触覚(皮膚)→感覚器官(四感)→臓器 というフローが成立する訳ですから、意識の状態がどういう状況かでボディーは大きく左右されている。 ということです。 では、どういう意識の状態がベストかというと、本講座で再三触れてきた、 ・「感謝」(求心)と「愛」(遠心) の意識次元に外なりません。 どうぞ、そうじ・あいさつ・靴そろえ・炊事・洗濯といった具体的行動の中で、 体を動かしつつ意識の調整を図って下さい。それが、美容にも健康にも通じているのです。 宜しくお願いします。
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