環境免疫学講座

自滅しても子を守る自然界の姿  
 

安部浩之作品No,090720
                         文/phot,Kohsi

これは、オリヅルラン(Wiki)の鉢植えです。ご覧のように、子株→孫株にまで繁殖しています。

しかし、給水をストップするとどうなるでしょうか?

 

  その段階は以下の通りです。

   1,親株の葉の先から枯れる。

   2,親株の葉が枯れる。

   3,完全に親株がかれる。
     (子株・孫株は変化なし)

   4,子株が枯れる。

   5,孫株が枯れる。                                        

 

つまり、親は、自らにおいては、根から遠い葉の先から枯らしていくものの、

最後は自滅してでも、茎を通して、次の世代である子株・孫株に水分を運び、その命を守ろうとします。

私達は自然から誕生した命であることを自覚し、

こういう、自然界の繁殖の姿に、「気づきと学び」を深めなければなりません。

自然界は、上記の例にとどまることなく、

自らの命を犠牲にしてでも、子→孫の命を守ろうとする親の姿を、

植物のみならず昆虫や動物にも見いだす事が出来ます。

ところが、人間界では、「子殺し」が年々のように頻発しています。(参考サイトはココ(家庭内の子殺し))

かつて、どんなに愚かな親でも、我が子は、バカがつくくらい可愛い・・・・

そうだった筈です。それが生命現象の自然の発露だったからです。

しかし、この発露にまで、不均衡が浸食しはじめている現状を、

私達は、他人事として片付けるのではなく、心から自省しなければなりません。

 

天は、人の世に家族を設定し

「親心」には、損得を超えた無私の愛が根付きやすくなるよう配慮されています。

どうぞ、我が子の幸せを願う親心を大切さを

自然界の中から感じ取られてください。

宜しくお願いします。

                                

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