人の幸せを祈る
 
時間管理 1   すべき事をキチンとする 。それ以外、運を開く道はない。


安部浩之作品no,091122
                                                                       文・Phot,Kohsi

まず目の前の任に誠意を尽くす。

人は皆、それぞれ違う環境の中で生活しています。

 ・1日の大半を職場で費やさなければならない人

 ・1日の大半を家事・介護に費やさなければならない人

 ・1日の大半を勉強に費やさなければならない人

それぞれです。

時として、

  「こういう星のもとに生まれた私は・・・」

  「これは、私の本当にしたい仕事ではない。本当は・・・」

と悔やむ人もいますが、人は、既に過去の因果により、常にベストな状況を与えられていますから。

このことを比較して、幸・不孝を決し、不足を口にするのは愚かな事です。

例えば、家事に専念しなければならない人は、職場での目標達成の喜びを享受できませんが

家族においしい食事を作って喜んでもらえる喜びを享受できます。

また、受験に時間を費やさなければならない人は、調理の喜びはありませんが、合格の喜びがあります。

こうして、人はそれぞれ違う環境の中で、分をわきまえ、目の前の「しなければならない事」に

誠意をもって取り組み、日々を重ねていくしかないのです。

そう考えると、環境は違っても、命を頂き、すべき事がある。

それだけでも私達は感謝に満ちているという事です。

 

しかし、スピリチュアルに傾注する人に限って、この事が理解できていない場合があります。

 ・伝導・布教と称して、夕食もつくらずに駆け回る。

 ・トラブルが続くと、自らの日常を棚上げにして、自省もせずに霊能者のもとに行く。

 ・夫婦・家族の時間、気持ちを無視して、セッションやセミナーに傾注する。

などです。これこそ足下(あしもと)から崩していくという、魔界の誘導手段です。

魔界は、正論を語り、夢やロマンを語り、心を外に向けさせ、日常生活を棚上げさせ、

結局、「依存心」を強くさせる方向に向かわせるのです。

 

本来、生活基盤である家族や夫婦関係を崩してまでOKだという宗教などはあってはならないのです。

それが許されるのは、出家者や聖職者のやむにやまれぬ立場だけです。

 

生活バランスを整える「ものさし」がある

いずれにしても、私達は、現在の環境をベストと心得て、個々の環境に応じて日常を見直す必要があり

ます。各人の人生のカギがその環境に蔵されているからです。

しかし、ここで、「ものさし」が必要になります。

なぜなら「ものさし」なくして、その環境を計量できないからです。

かねてより、命の法則と照らし合わせつつ、日常生活の見直しに注視してきましたが、

その結果でもある「ものさし」を以下にご紹介します。

内容は簡単です。全ての日々の行動を

 ・「すべき事」 7割  ・「したい事」 2割  ・「学び」 1割

の3点で振り分けるのです。そうすると

 ・私は子育ては親にまかせて母親として「しなければならない事」をしていないな〜、
  したい事ばかりだな〜

  とか

 ・本も読まないし、それらしい番組も見ないし、資格にチャレンジしているわけでもなく
  「学び」ってしてないよな〜

などに気づくのです。

ポイントはそれぞれの項目のバランスです。7:2:1の割合です。

中には「すべき事が7割もあるの?」と思われるかもしれませんが、ここが生活の基本です。

また、この比は個人だけでなく組織・会社も同じです。景気が悪いと新規事業ばかりに目を向ける前に

今のお客さんとじっくり対面し、何を望まれているのか?どうしたら喜んでもらえるのか?

と深掘りすることです。この7割を1つ1つクリアしていくことで、確実に罪障も滅し、

次のステップが必然的に眼前に現れるようになるのです。いわゆる「開運」とはこのことです。

優良企業ほど、運の開ける人ほど、この7割を怠っていないのです。

 

時間を管理する

以上の分析が基盤となって、日々のタイムスケジュールが成立します。

このスケジュールにより、「すべき事」から順々に、計画良く消化していくのです。

これを実践し始めると、不思議と「安らぎ」が伴い、巡りが良くなります。

なぜなら、人はしなければならないことを第一にするために、夫婦の縁から、家族の構成まで

絶妙なシチュエーションが設定され、命を頂いているからです。

こうして、多くの因果を経て、やっと頂いた命であればこそ、

私達は、のらりくらり、何となく時間を過ごして年をとるのではなく、

3項目を振り分けしつつ、キチンと時間管理して、生を全うしなければなりません。

これが、日常生活の見直しであり、いつわりのない世直しに直結するのです。

 

広大な人生設計に夢を馳せる事も大切です。

しかし、その夢も日々の一挙手一投足の積み重ねでしかありません。

どうぞ、自らの生活を見直し、時間を管理されてください。

 

 ※ 上記の内容に関連して

   「メリットノート」に時間割シートを付加しました。どうぞ、ご覧下さい。ココ
 

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